ファイルシステムの二重管理

長らくOS XとiTunesを使ってきたが、操作とその結果に一貫性がない挙動を見せられたのでメモをしておく。なお、この挙動はいつからだったのかすでに覚えていないが、今に始まったことではない。

たとえば、The Internetのどこかに気に入ったMPEG4ファイルがあり、これをiTunesで持ち歩こうとしたとする。

この操作をユーザーとOS XとiTunesの振る舞いで細かく見ていくと次のようになる。なお、前提条件として、Safariの環境設定でダウンロードしたファイルを自動的に開かず、さらにMPEG4を開く既定のアプリケーションとしてiTunesが設定されていないものとする。

1) Safariで開いているWEBページからリンクされているMPEG4ファイルのリンクをクリックする。
2) Safariは自動的リンク先のMPEG4ファイルのダウンロードを開始し、OS X既定のダウンロードファイルの保存先である ~/Downloads にMPEG4ファイルがに保存されれる。
3) ユーザーは、Dockから ~/Downloads フォルダを開き、1)でダウンロードしたかったファイルがあること”Finderに表示されたファイル名とアイコンで”確認する。
4) iTunesを起動する。
5) ~/Downloads フォルダでダウンロードしたファイルを選択し、iTunesにdrag and dropする。

この時点でのiTunesに期待する振る舞いは、Finderで見えていたファイル名をタイトルとしてiTunesがimportしたことを示す表示だろう。しかし、このMPEG4ファイルが保持している情報によってiTunesの振る舞いは異なる。

  • タイトルタグに情報を含まないMPEG4コンテナのみであれば、iTunesは期待した振る舞いをする。
  • タイトルタグにタイトル情報が付加されていると、iTunesはこの情報をファイル名としてimportした振る舞いになる。このとき、import対象が複数のファイルであり、さらにタイトル情報が同一であった場合、import元のファイル名は異なっているにも関わらず、iTunes上で情報を表示させても見分けが付かなくなる副作用がある。

このようにFinderが操作対象としていないが、iTunesは操作対象としているタグ情報の有無によって振る舞いが異なってしまうのは、「表示と操作に一貫性がある」ことをポリシーとしているOS Xとしてはいただけないと感じる。

Finderがタグ情報を操作対象とするか、iTunesがタグ情報をimportするときにタイトルタグまたはファイル名を使用するのかをユーザーに問い合わせた方が良いのではなかろうか。

本件は「Apple フィードバック」にも投げておいた。

広告