クソ同人映画の名は

家族が「君の名は」のDVDを見ていたので、格別の興味はなかったので背中で聞いていたのだが、すでに映像化されているネタをあちらこちらから拾い集めてそれらしくつなぎ合わせ、東北大震災を矮小化して誰にも何も喪失させることなく、結末でさえディズニーの「その女の子は王子様と結婚し末永く幸せに暮らしましたとさ」まで引っ張ってくるという創造性のかけらもないクソだった。
監督が何かのインタビューで、「本作は東北大震災に対するひとつの提示である」のようなことをほざいているのを見たような気がするが、作品を背中で聞いただけでも「お前は、東北太平洋岸に住んでいた人々と全く何らの関係もなかったゆえに、実際に起きたことと人々へ一顧だにしていないよな?」と断じられる。
東北大震災が発災して6年過ぎているが、復興どころか復旧がようやくである。亡くなった方々は帰っては来ていないし、自分が被災するまで必死に防災無線で呼びかけてくださった職員さんも帰ってくることはなく、津波で呑まれた方々の家も帰ってくることはなく、福島第一原子力発電所の周辺はいつ人が住める状態になるかも分からない。
「君の名は」の監督は、同人映画を作る前に双葉町へ行って現実を見る必要があったろう。

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